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常識をアップデート

2018.9.10

ナックの松田です。近畿地方を襲った台風21号、北海道で発生した地震、いずれも、甚大な被害をもたらし、映像でしか被害の様子を確認できませんが、

風に煽られ車が横転、吹き飛んだ屋根や人工物が建物に直撃、いつ復旧するか分からない停電、数え上げればきりがない、未だかつて、経験したことのない被害にあわれた方々の、本当に怖い思いや、先の見えない不安を抱えた状態は、想像が及びもつかず、言葉になりません。被災された多くの方々に心より、お見舞い申し上げます。


まさかのことが、立て続けに起こっている


先日、テレビ番組で今年、被災された方の、インタビューが放送されていました。その中で、数名の方が、同じことをおっしゃていたのが、とても、印象に残りました。


「まさか」注意報、警報などから警戒しなくては、ならないことは分かっていたけど、自分が、この地域が、まさか、こんなにも被害を受けるなんて、正直、考えていなかったそうです。


この気持は、私もなんとなく、分かるような気がしていて、実際、東北の震災で地元が被災した時、映像を見るまでは、あんなことになっているなんて、全然思ってもいませんでした。


以前にも、このメルマガで書きましたが、災害時に発表される注意報、警報、特別警報の意図を、理解し迅速な行動をとることが災害時には重要です。


ですが、この意図の理解は、受け手の考え方、常識、経験などにより、受ける印象が異なる場合があります。注意報が発表されても、よく聞く、見るし、この時点では、私ならたぶん、何もしない、というよりは、気にしないような気がします。こういった、思考が、「まさか」を生むきっかけかもしれず、安否を左右することになるかもしれません。


他にも、地震が発生した際、「余震にご注意ください」と、アナウンスされます。この「余震」という言葉にも、どこか、最初の地震よりも小さな地震が、頻発するといった印象を、与える可能性があります。


でも、熊本地震のときには、最初の地震よりも、後に、大きい地震が発生しました。当時は、余震確率が発表されており、数字的には、平常時と比べると非常に高かったにも関わらず、自宅にとどまっていた人も多かったそうです。


想像以上、予想外、想定外、未知、未曽有


「余震」という表現は、熊本地震を教訓に、気象庁による、地震の報道発表が見直されました。誤解を生じさせやすい大地震発生後の「余震」という表現と「余震確率」の発表が廃止され、震度5弱以上の地震が、発生後の1週間は同じ規模の地震への警戒を呼びかけ、その後の状況に応じて公表の仕方が変わっています。


こういった、、、見直された結果を知っているか、それだけでなく、きっかけや背景も、知っているかによって、今後の、緊急時の行動も変わるんじゃないかと、思います。


そして、今年は、経験したことのない災害により、被害内容から、対策、対応の改善点がたくさん、見えてきているように感じます。


自然の前には、人間の力は、到底及ばないかもしれません。それでも、経験を少しづつでも活かし、想像以上、予想外、想定外、未知、未曽有、を減らしていくことがこれからのためになる。


そのためには、1人1人が直接的または間接的に、得た情報、知識、経験を元に今までの常識をこつこつとでもアップデートしていけたら、いいなと感じました。

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