すぐ吹き飛ばされる「わらの家」でも・・・経営・人材育成,マインドセット,目標達成
ナックの松田です。先日、あるイベントにご招待頂き、その中で、お笑い芸人の「厚切りジェイソン」さんの、講演を聞きました。「厚切りジェイソン」さんをご存知ない方は、、、
金髪のアメリカ人で、大声で、「WHY!?ジャパニーズピープル!?」と叫びながら、ホワイトボードに、漢字を書いている芸人さんを、見たことありませんか?
ネタの特徴は、外国人の視点から、漢字の矛盾をホワイトボードに書き出し、面白おかしく解説する感じで、外国人が漢字を解説するギャップと、日本人なのに、言われるまで、気づかなかったことなど、結構、面白いし勉強になったりしますので、機会があればYouTubeなどで、ご覧になってみてはと思います。
どれが1番良い家でしょうか?
私が聞いた講演では、もちろん、漢字ネタもありましたが、メインは仕事の話。「厚切りジェイソン」さんは、お笑い芸人とは別に、IT企業の会社役員という顔を持ち、まさに、二足のわらじで活躍されています。そんな、IT企業役員という立場から、講演ではこんな内容の話をしていました。
「わらの家」と「木の家」と「レンガの家」さて、どれが良い家でしょうか?
これは、有名な童話、「三匹のこぶた」に出てくる内容ですね。母ぶたは、自活させるため、外の世界に子どもたちを送りだしました。生活すするため、それぞれ家を建てた「三匹のこぶた」は、突如として、オオカミの脅威にさらされます。時間と手間をかけず建てた、「わらの家」と「木の家」は、またたく間に、オオカミに、吹き飛ばされてしまいます。時間と手間はかかったけど、「レンガの家」は頑丈で、吹き飛ばされず、為す術のないオオカミは、そそくさと、山へ逃げ帰っていったとさ。めでたし、めでたし。
結果として、、、「レンガの家」が良い家ということで、この話の教訓は、いくら、時間かかっても、手間がかかっても、コツコツ努力することが大切。と、言う人生の教訓のようなお話。
ここからが、本題で、、、この「三匹のこぶた」の話を、現代でビジネスをするという状況で、考えると少し違った捉え方ができるそうです。先に結論を言うと、すぐ吹き飛んでしまう「わらの家」でも、ビジネスの世界では、良い家となる。
すぐにまた作り直すことができる
テーマを書かずに、先に概要と結論を書いてしまいましたが、この講演のテーマは、ビジネスにおける「クラウドサービス」の、便利さ、有効性についてでした。
「クラウドサービス」は、ネットワーク経由で、サービスとして利用者に提供されており、ネットワーク上にデータがありますから、いつでも、どこでも、どの端末でも、利用することができます。
ここから、私なりの解釈もはいりますが、厚切りジェイソンさんは、この「クラウドサービス」を、「わらの家」に例え、ビジネスの世界で、スピードは欠かせない要素だが、技術的、また、資金的な問題などにより、妨げられることは、よくあること。
でも、「クラウドサービス」の発達により、この問題を解決できることも、現代では、同じくらいよくあること。
ビジネスのアイデアがあるなら、まずは、スピード感を重視して、サービスを走らせ、例え、結果が伴わなかったとしても、その結果や経験を次に活かせば良い。「レンガの家」は作るのにも、直すにも時間がかかるけれども、「わらの家」は、吹けばすぐ吹き飛んじゃうが、すぐにまた作り直すことができる。
今や、「レンガの家」どころか、要塞くらい頑丈に見える、Facebookのような世界的な企業たちも、始めはこの繰り返しだったそうです。
こういった話を聞いて、確かにと思ったのは、例えば、私たちがブラウザで観ているWebページのほとんどが、HTMLで作られており、本来であれば、プログラミングの知識がないと、扱えませんが、全くその知識のない私でも、「クラウドサービス」を利用して、素材さえあれば、簡単に、HTMLメールやランディングページを、作成することができています。
テクノロジーの進化が、ビジネスの世界に誰でも高度な技術を安価で簡単に扱えるという、恩恵をもたらしているのだと、実感しました。
常に新しい技術やサービスが生まれ、日々、目まぐるしく変化する現代では、この「わらの家」の捉え方が示す方向性は、ビジネス、経営にも通じる部分が、あるのではないかと感じました。