プロジェクトに込められたメッセージ経営・人材育成,コミュニケーション
ナックの松田です。最近、近所の図書館をよく利用します。どちらかというと、好きなマンガや、好きな作家の本は、全て集めて、所有したい方なんですが、家族ができてからは、置き場所に困ることが多く、、、
その度、捨てるか売るかの選択を迫られ、今では、所有する本はかなり、厳選されてきています。。。そんな状況を解決してくれるのが、図書館というわけです。
使い勝手もとても便利で、ネットで蔵書を検索して予約ができて、同じ区内の図書館なら、最寄りの図書館まで、取り寄せもしてくれます。
電子書籍が盛況な世の中ですが、、、値段が高い本や、古い本、ハードカバーの分厚い本などなど、図書館を活用できるシーンは、たくさんあるような気がします。
プロジェクトに込められたメッセージ
今日のメルマガのテーマを決めたのは、日曜日に、建築家の安藤忠雄さんの対談をテレビで見たのがきっかけでした。
安藤さんの話は興味深く、プロボクサーだったこと、建築は独学で学んだこと、病気で5つの臓器を摘出しても元気なこと、世界中で仕事しているが、話せる言語は、関西弁のみだということ、などなど、朝早い番組だったのですが、結構、見入ってしまいました。その中で、安藤さんが携わっている、図書館のことを話されていました。
東京、上野にある、国際こども図書館のリニューアルや、大阪市、中之島に建設予定の児童図書館「こども本の森中之島(仮称)」といった、プロジェクトを通し、「子供が活字文化からどんどん離れる中、本当に物事を考えられるのかと思い、児童文学館ができないか」を考えられているということ、また、良い仕事をするためには、時には、議論しぶつかりあうことも大切だともおっしゃられていました。
物事を考えられなくては、主張ができない。主張ができなければ、議論ができない。議論ができなければ、分かり合うことができないし、仕事であれば、良い仕事ができない。私なりの受け取り方ですが、安藤さんの言葉や行動には、こんなメッセージが込められているのかなと感じました。
読解力の重要性
本などを通して活字を読むことで、養われる力として、「読解力」があります。読解力とは辞典によると、「文章を読んでその内容を理解すること」とあります。考えた上で理解に至りますから、読むということは、安藤さんの言われる、物事を考えるということに繋がるのかなと思います。
この「読解力」ですが、しばしば、読解力の低下とスマホやSNSの関係といった、記事をよく目にします。
ある記事によると、、、中高生の読解力の低下は著しく、文法が分からないケースや、テストの問題で何を問われているのかが、分からないから、答えられない、といったことがあるそうで、そこに、スマホやSNSが影響しているのではなかろうかと。。。個人的には、本でもネットでも、読むのは変わらないと思うのですが、一行程度のSNS、ネットの見出しだけで、判断することが増えたように思います。
例えば、、「子どもの読解力低下はSNSが影響か?」こんな見出しが、人から人に伝わる時、「SNSが影響しているらしいよ。」になり、「SNSが影響しているんだって」と、「?」がついていて不確定なはずが、いつの間にか断定的に変わるといった、伝言ゲームのようなことが、日常に存在します。
考えてちゃんと見れば、真意は分かりそうですが、ネット上には、情報が次から次へと溢れかえっていますから考えることが、おざなりになってしまい、これを、、、繰り返すうちに考えることが、疎かになってしまい、表面的な理解になってしまい、本質が分からなるのかもしれません。
これは、子どもだけでなく大人も、当てはまるのではないでしょうか。スマホ、SNSの影響や、そもそも、読解力の低下自体の、事実は定かではありませんが、そうなりそうな要因は、確実に存在していると思います。将来的に、この傾向が、現実に現れてくれば、あらゆる業界の商売にも影響するでしょう。
読めない人は、読まないので、HPやチラシなどに掲載する文章の、概念が変わると思いますし、仕事上のメールも、文章だけでは、伝わらないかもしれません。これは、悲観的な見方ですが、こうならないよう食い止めようと、行動する人たちが存在するのも確かです。
良い意味でも、悪い意味でも、世の中に情報、つまり、考えるネタは溢れかえっていますから、本でも、ネットでも、なんでも、媒体にとらわれず、考えて理解することの意識を、高めていけたら良いのかなと思いました。