ホームページリニューアルの進め方集客・マーケティング
「ネット集客を真剣に悩むビルダー・工務店が急増している」ということを、今年初めのメールマガジンでご紹介しました。ネット集客強化のためにできる具体的な施策は数多くありますが、多くの方が検討の選択肢に挙げるのが「ホームページのリニューアル」でしょう。
確かに、現時点でネット集客に苦戦している会社が、根本的な底上げを図るためには、リニューアルが最も効果的な施策であることは間違いないでしょう。
しかし、リニューアルは進め方を誤ると、「時間もお金も掛けたのに、効果が無かった」という結果を招く可能性もあります。今週は、ビルダー・工務店がホームページリニューアルを行う際、最低限気をつけていただきたいことを解説します。
ビルダー・工務店が陥りがちな落とし穴
ビルダー・工務店の場合、ネットに詳しい専任スタッフが在籍するケースは少ないため、どのように進めれば良いか分からず、悩んでしまうことが多いようです。
その結果、多くの会社が陥ってしまうのが「ホームページ制作会社に丸投げする」という状況です。
中には、制作会社に対して会社のチラシやパンフレットを渡し、簡単な会社説明をするだけで、制作をお任せしてしまう会社もあると聞きます。この「丸投げ」が、ホームページをリニューアルしても思うような成果を出せない、最大の落とし穴となり得るのです。もちろん、実際のホームページ制作は、専門知識を持つ制作会社に任せて良いでしょう。
しかし、丸投げで制作したホームページは、見た目は良くなるかもしれませんが、自社が求める成果(資料請求・お問い合わせなど)を獲得することはできません。
なぜ、プロであるはずの制作会社に依頼しているのに、成果が出ないのでしょうか?それは、ホームページの発注者であるビルダー・工務店側が、「ホームページをリニューアルする目的」を、制作会社に伝えていないからです。
制作会社へ依頼する前にやるべきこと
ホームページのリニューアルを検討する際には、まず自社のスタッフで、最低でも下記の3点を決めましょう。
【1】ターゲット
どのようなお客様に向けて自社をPRするのか?
(地域・世代・家族構成・予算など)
【2】コンセプト
ホームページを見たお客様に、自社の何を伝えるのか?
(自社の特長・他社との差別化ポイント・載せる情報の方向性など)
【3】ゴール
ホームページを見たお客様に、最終的に何をしてもらうのか?
(資料請求・展示場の来場予約・リフォーム見積もり依頼など)
いずれも、ネット集客で成果をあげるために必要なポイントばかりです。しかも、ネットやホームページの知識が無くても決めることができます。
この3点を決め、制作会社に伝えることができれば、「この目的を達成するためのホームページ案」を提案してもらうことができます。
自社と制作会社がお互いにホームページの目的を共有できている状態ですから、完成までのやり取りもスムーズに進むでしょう。
ホームページの知識が無くても、ネット集客で成功することは可能です。そのためには、上記に掲げた3点を、社内の皆さんでよく話し合いましょう。
(情報提供:住宅産業研究所)