お金では買えないもの?
ナックの松田です。先週に続き、天候の話を書かせて頂きたいと思います。今月、22日、愛知県を中心とした範囲で午前0時から午後8時までの間に落雷がおよそ6,900回観測され、ニュースとなりました。雷が鳴ったではなく、6,900回落ちたということですから、とても怖いと思うと同時に異常気象の脅威を感じます。
対策が必要。。。
何事でも、身の安全は最優先事項ですから、ここまで、異常気象が続いている昨今、落雷だけでなく、身の安全を確保する知識が今まで以上に重要さを増しているのではないでしょうか。
さて、落雷に話を戻りますが、身の安全からは、優先度は下がりますが、、、以前からも、注目されていましたが、今回の落雷多発の件からも、恐らく、注目度が上がりキーワードがあります。
その、キーワードとは、、、「避雷」です。「避雷」とは、落雷を避けること。かみなりよけという意味です。近年、雷による物の被害が増加しています。
一説には、雷の年間被害額は、推定1000億円から2000億円とも言われ、深刻な問題になりつつあります。
設備、機器類のあらゆる物が、デジタル化されていることも、被害が増加している要因のひとつ。こういった設備や機器が、落雷によって、被害を受けるケースが実はたくさんあります。
落雷の怖いところは、直撃しなくても被害が、発生する場合があるということです。雷サージと呼ばれ、例えば、近くに木に落雷が直撃したとしても、大地を通じ、電線などに大きい電流、電圧を流れ建物内に接続されている機器に被害を及ぼす場合があります。
電子機器に想定以上の大きな電流、電圧が流れると、内部が焼け焦げ、破壊されますし、また、火災の原因ともなります。
デジタル化はますます進んでいく中、設備や機器を守るという意味で、「避雷」というキーワードは、デジタル化に比例して、注目度も増していくと考えられます。
お金では買えないもの?
設備や機器が落雷に被害にあった場合、修理また買い替えの費用が発生し、企業でも家庭でも大きな損害となります。その他にも、落雷の懸念事項があります。
これもデジタル化に関連してきますが、設備や機器は、費用をかけさえすれば、元に戻せます。ですが、、、元に戻せないかもしれないのが、「データ」です。
デジタル化に伴い、あらゆる情報が、データ化されていますよね。会社でいえば、顧客リストや施工事例、財務記録などなど、重要な情報が機器とともに被害にあう場合もあります。
重要情報は、会社でいえば、歴史であり、軌跡であり、かけがえのない財産ひとつ。この財産が、一瞬にして消えてしまう可能性も、現代では無きにしも非ずです。
バックアップがあれば問題ないかも、しれませんが、仮に完全に消えてしまった場合には、いくらお金をかけても復旧することはできないかもしれません。
企業だけでなく、家庭でも、電化製品はたくさんありますから、機器の被害、火災の可能性と合わせ、写真などもデジタル情報で保存されている場合が多いと思いますから、大切な思い出が消えてしまったら、こちらもお金をかけてもとり戻せませんから、企業と同様のことが考えらえます。
一時的な異常気象であれば幸いですが、今後、落雷が多発するような時期が続くようであれば、しっかりした対策が、今以上に求められるのではないでしょうか。
例えば、「地震に強い家、建物」のように、「雷に強い家、建物」みたいなことが一般的になる日もそう遠くはないのかもしれません。