目まぐるしく変化する環境経営・人材育成
ナックの松田です。先日、私の父が40年近く働いた会社を退職しました。父は、すし職人をしており、既に定年をむかえる年齢ですが、現役バリバリで働いていました。退職したきっかけは、、、
私の地元が東日本大震災で被災をしまして、その際に、父が働いていたお寿司屋さんの店舗も津波に流されてしまいました。
父はちょうど、定年まで2週間くらいに迫っていた時に、震災があり、震災の前は、定年退職して年金生活を送るんだと言ってたのを撤回し、被災した店舗が集まって仮設店舗で営業する、復興屋台村ですし屋を再開していました。
今回の退職は、その復興屋台村の運営期間が終了することがひとつのきっかけでした。
私は、社会人になって約10年くらい、その間に転職もしてますし、ひとつの仕事を40年以上続けた父に、直接はあまり言いませんが、素直に尊敬しています。
と、そんな40年以上、勤め上げた父に、お疲れ様、辞めたら何すんの~?なんて電話で話していたら、どうやら、、、職人仲間の数人と独立して新たにお店を出すから忙しいとのこと。。。
電話や帰省するたびに、腰が痛い、膝が痛い、疲れた、辞めたら遊んで暮らすんだぐらい言ってたんですが、、、現役続行するみたいです(・o・)
仕事一筋で職人気質というんですかね、歳をとってきて、体は、大変でも、私にはまだ、分からない、仕事にかける想いがあるんでしょうね。
息子としては、体を壊さず、好きなことを存分に、やって頂きたいものです\(^o^)/
働くということ・・・
日本の企業文化では、終身雇用という言葉があるように、就職したらその会社で勤め上げるという考えが根強くあります。
終身雇用とは、企業が従業員の入社から定年まで雇用し続けるというならわし。「年功序列賃金」「企業別労働組合」と並んで、日本式経営の特徴とされており、終戦直後の高度経済成長期の原動力となりました。
個人としてひとつの仕事に、意義を感じ、極めてやるという想いがあるんであれば、とても良い面があると思います。
ですが、、、終身雇用という概念を企業側から考えるとこんな面が見えてきます。
企業としては、優秀な人材は、長く、できればずっと働いて欲しい。その面で言えば、終身雇用は有益。
一方で、、、業績不振などから、リストラを敢行せざる負えない場合もでてきます。日本では法律や判例上、企業が労働者を解雇することは難しい。解雇することが難しいから、遠回しに退職を促すわけですが、、、早期退職を促す、または、左遷ですとか、追い出し部屋なんていうのも存在するといわれます。
この面でみると、終身雇用が足かせとなる場合もありえます。
多様化する労働観・勤労観
終身雇用は死語と表現されることが多くなり、キャリアアップのため、もしくは、俗にいうブラック企業からの脱出、のような意味からも、一昔前にくらべ、「転職」といった言葉が、世間一般的に認知されてきていますね。
これは、世間の「労働観・勤労観の変化」してきているあらわれ。特に現代の若年層にこの変化が顕著にあらわれています。
最近の若年層の労働観・勤労観は、仕事と私生活との両立志向は強い。その一方で、、、仕事における達成感や仕事の面白さ、さらには自分の能力・個性の発揮などを重視した仕事志向が強まりつつある傾向。
つまり、個人の仕事志向により、「スペシャリスト志向」もしくは、「転職志向」このどちらかに偏りがちにあるそうです。
志向は環境によって変化します。これから、ビジネスシーンへAIがどんどん進出してくるでしょうし、仕事環境はそれに伴い変化していくでしょう。
目まぐるしく変化する環境にどのように順応していくか、年齢関係なく問われる時が、くると思います。
そういった時のために、普段から、、、「仕事をする上で何を大切にするか」「誰に対して、どのような形で貢献したいか」を明確にしながら、自身の強みを伸ばし・増やしていくような働くことが、目まぐるしい変化の中で、迷った時の道標になってくれるんではないでしょうか。
-P.S-
私の父のお店は、G.W中には、間に合いませんが、近日中にオープンする予定です。宮城県気仙沼市にお越しの際には、ご紹介させて頂きたいと思いますので、ぜひぜひお声がけください(^O^)