便利さの裏にあるもの経営・人材育成
ナックの松田です。先日、こんなニュースが出ていました。「Amazon日本事業の2016年売上高は約1.1兆円」世界規模で通販サイトを運営しているAmazonといえば、多くの方が、1度は耳にし、そして利用したことが、あるのではないでしょうか。
日本だけで、約1.1兆円の売上高、全体では、約15兆円になるそうです。すごい数字ですね(・o・)これは、Amazonのサービスが世界規模で、浸透しているのを、数字が物語っていますね。Amazonの強みと言えば、、、
大きなところで、膨大な商品数ですかね。現在、なんと20億以上の品目を扱っているそうです!これは実店舗では難しい、EC(電子商取引)だからこそ、実現可能なんでしょうね。
ECだからこそ、スマホ、タブレット、PCと媒体さえあれば、どこでも、いつでも、だれでも、膨大な数の商品から選べます。
これは、とっても便利ですし、買い物という概念を大きく変え、ライフスタイルに欠かせないものになってきていますから、ますますこの強みは進歩していくでしょう。
便利さを支えるもの
日本で1兆円以上を叩き出す、Amazonですが、最近のそのAmazonを支えるサービスの危機が毎日、とりあげられていますね。
Amazonを支えるサービス。そうです。それは、運送業界ですね。
20億以上の品目から商品を選べても、手元に届かなければ何の意味もありません。しかも、現代のユーザーはただ、届くだけでは満足しません。商品自体の魅力だけでなく、より早く、しかも、無料で手元に届くことが、満足する条件になる場合が多くあります。
Amazonを含むインターネット通販業界では、配送料無料はもとより、翌日配達、即日配達は、もう常識。東京都内では、無料で最短2時間30分でお届け、といったサービスもあります。
膨大な量の商品を買うことができても、届くまで、1週間、1ヶ月とかかってしまったら、店舗で買えるものは、直接買いに行ったほうが早いですもんね。インターネット通販を生業とする会社がたくさんあり、必然的に扱っている商品が類似してきます。
また、商品自体の価格を下げるにも、限界があります。そうなると、差別化を図るための、届くスピードに至るといった流れかもしれません。
国交省の調べでは、日本の宅配便取扱個数は、37億個以上にのぼるそうです。また、日本のインターネット通販業界は、2020年までに、20兆円規模にまで成長すると予想されています。
成長し、より便利になることは、喜ばしいことではありますが、これを支えるために、、、最も重要な働き手に、今、大きな重圧がかかっているし、これから、重圧がもっとかかることが、予想されます。
配送料140万円!?
配送はいつの時代も重宝されており、江戸時代には、飛脚とよばれ、公文書や一般の荷物を人が走って、届けていました。
江戸から大坂まで一番早い便で飛脚を利用すると、実質まる2日で届いたそうです。。。江戸と大坂間の570kmを人間の足だけで、まる2日で走りきる飛脚の走力ってものすごいですよね(・o・)
ただ、これは、最速のサービスで、料金は約140万円かかったそうです。一般的には、並便と呼ばれる安い飛脚で、江戸~大坂間の料金は約600円、到着まで10日間が利用されていたようです。
ただし、この10日間も出発からとなり、出発日は決められていなかったとこから、10日以上、かかるのは普通。現代って本当に便利になりましたね。。。
技術が進歩し定着すれば、便利になります。便利になるとユーザーの考え、嗜好が変わり、より良いものを求めます。
そうなると、、、ユーザーが求めるものに答えることが、企業にさらに求められます。
住宅業界にも、IoT、AI、VRなどどんどん最新技術がとりいれられています。例えば、VRがより進歩し安価になれば、もしかしたら、、、仮想の空間で、現場見学をし、テレビ電話で打ち合わせして、1度も現場を見ず、担当者にも合わず、引き渡し。現場に行かなくても、VRで現場管理。なんて日がくるかもしれません。。。
技術の進歩による恩恵は大歓迎。でも、ユーザーは良いものを手に入れれば、次により良いものを求めます。
これにより、企業も、新しい情報、技術をとりいれ常に進歩し続ける。運送業界の今の状況を例として、住宅業界でも、便利さをただ受け入れるだけでなく、その裏にある本質を見極める目が、これから、より必要になってくるかもしれませんね。