離れていく若者たち…経営・人材育成,市場動向
ナックの松田です。今日は成人の日ですね(^^)全国で1996年生まれの123万人が成人の仲間入りをされます。成人の日には、ニュースなどで、晴れ晴れしい新成人の姿をよく、目にしますね。
大人の仲間入りをしたというよりは、大人になる資格を得たという方が正しいのではないでしょうか。どうか自覚を持ち、はしゃぎ過ぎず、でも大いに祝って頂きたいなと、思います。
大人の階段
そんな成人式を迎える新成人を対象に、若者の意識を調査した、統計がでていました。
最近、よく「若者の○○離れ」なんて言葉をよく見ます。
「新聞離れ」、「恋愛離れ」、「お酒離れ」「PC離れ」、「メール離れ」などなど、、、若者の傾向が分析され、いろいろ取り上げられていますね。
「○○離れ」の傾向には背景があり、その多くはインターネットやSNSの爆発的な普及が関係しているようなことが言われております。いろいろ言われ、書かれる若者は大変かもしれませんが、各業界で売れ行きや働き手確保を左右する要素として若者の同行に注目している証拠。
つまり、世間から消費者、労働者と認められつつあるからこそかもしれませんね。とらえようによっては、大人として見られてきている大人の階段を昇り始めたんじゃないでしょうか(^^)/
さて、そんな「○○離れ」の中で、今日、注目したいのは、、、「車離れ」です。
「車離れ」も結構、前から、取り上げられていますよね。若者をターゲットにした車種が、売れないのは車業界には、深刻な問題のひとつです。では、当の若者は車について、どういう意識なんでしょう。
新成人を対象に調査した統計にあげられている内容を、簡単にあげると、
・「若者の車離れ」を意識している若者が4割近く。
・「車に興味がある」人も少なめ。
・「車に乗る必要性を感じない」人は3割近く。
交通機関が発達している都心部では、必要性が薄くなるのは当然かもしれませんが、そもそも全体的に車を所有するという、意識が低い傾向にあります。
そもそも余裕がない・・・
若者の「車離れ」について、書かせていただいておりますが、その中で、一番多く、実に7割近くを集めた回答があります。
それは、「車所有の経済的余裕がない」です。
車を所有するには、購入時の初期投資コスト、各種維持費、そして維持費などの出費が必要になります。車の所有にはそれなりの経済的裏付けが求められる。その裏付け(に自信)が無い人が、新成人の7割にも達している実態があるようです。
このような結果は、自動車業界に少なからず影響を及ぼしていますね。比較的、安価な軽自動車の売れ行きが好調だったり、リース関係を充実させたりと、品質だけでなく、受け入れてもらうには、どうすれば良いのかという部分が、課題のひとつになってきているように思えます。
一概には言えませんが、少し前までは、「憧れや」、「理想」が購入動機としてあり、経済的余裕は、その後の問題でしたが、今は、そこが逆転の傾向にあると言えるのではないかなと思います。
今日は、「車離れ」についてお伝えしましたが、我々、住宅業界においても、同じようなことが考えられるかもしれません。
これから、新成人が就職し、結婚し、子供が生まれ、住宅の取得を考え、「憧れ」や「理想」はあるけれども、その中で、そもそも「経済的余裕がない」という、お客様になるかもしれません。そういったお客様への、対応方法を構築し、準備する必要がありそうですね。