肝心なモノが出てこない!?商品・トレンド,集客・マーケティング,ハウスメーカー
ナックの松田です。最近、あるTVCMを見て、こんなやり方もあるんだなと感じましたので、今回ご紹介させて頂きます。そのTVCMは大手ハウスメーカーさんのCMなんですが、ここまで徹底するんだと、ちょっとビックリしました!
肝心なモノが出てこない
私が見て、ちょっとビックリしたCMというのが、大和ハウスさんの「故郷2016」編というCMです。
内容は、、、主人公は、都会から離れた土地で生まれ育った3人の高校生。何か釈然としない日々を過ごしていて、目的もなく、変化もない日々へのイライラや、不満など、どうにもならない気持ちが高ぶり、叫び、走り出す3人の様子がとらえられています。
確かにあったけれど、今は心の中にしかない「故郷」がテーマのCMだそうです。
バックに松任谷由実さんの歌が流れ、誰にでもある望郷と青春の日々を、連想させて、クオリティーが高く、見入ってしまうようなCMです。
見終わって、なんか良いCMだなと思う、一方、あれっと感じたのが、、、
家が全く出てこない!
出てこないどころか、家という単語や連想させるフレーズすら、全く無し!!
ん~これが、いわゆる「コト売り」なのかなんて思いました。
お客様の関心はモノからコトへ
「コト売り」は住宅で言えば、家自体を売るんではなくて、家を買ったらどうなるかということを、お客様に伝えるというイメージです。この「故郷2016」編というCMは、「コト売り」の中でも、かなり攻めている方じゃないかなと個人的に感じました。
「モノ売り」から「コト売り」といろいろな所で、言われております。業種に限らず、大手企業のCMを少しだけ注意深く見てみると、肝心の売りたいモノのことに、全く触れていないなと感じるCMが実は結構あるんです。
CM自体を真似するには莫大な費用を要しますが、「コト売り」のアイデアや表現の仕方のヒントが、CMにはたくさん詰まっています。最近の大手企業のCMだけを見ても、顕著に「コト売り」から「コト消費」を促すようなアプローチがみてとれます。
業種に関わらず、販売側は、「モノ売り」から「コト売り」消費者は、「モノ消費」から「コト消費」この流れをしっかりと掴んでいく、ことがこれからの時代とても重要になってくるのではないでしょうか。