たった24分間のために・・・
ナックの松田です。6月も今週でラスト、いよいよ夏到来間近ですね。暑い夏に向け、そろそろ準備と心構えが必要かもしれませんね(^o^)さて、今日は、あるTV番組の内容から、何かを伝えることの難しさについて、お伝え致します。
生きるための力を感じられるドキュメンタリー
あるTV番組とは、TBS系列局で毎週日曜日の23時に放送されている人間密着ドキュメンタリー番組「情熱大陸」という、番組です。
この、番組は、毎回、あらゆる業界の第一線で活躍する人物にスポットを当て、その人物の魅力・素顔に迫るといった内容です。
業界の第一線で活躍する人物であれば、有名無名に関わらず、「情熱大陸のものさし」で図って、番組にとりあげられています。
王道の俳優やスポーツ選手、医師などの回も、面白いのですが、世の中にこんな職業あるの!?名前は聞いたことあるけどこんなことしてたの?こんな思いでやっているんだなぁと、新たな発見や気づきをくれる回も魅力のひとつです。
例えば、世界各地の紛争現地での紛争処理、武装解除などに当たる『紛争解決請負人』小説やエッセイ集の内容を理解し、表紙やカバーをデザインする『装丁家』たった一人でヒグマ猟をする男!!『ヒグマ猟師』などなど、普段の生活では、なかなか知り得ない職業の、裏側や人物の葛藤をとらえています。
たった24分間のために・・・
取材対象の豊富なバリエーションもさることながら、今日、注目したいのが、「取材時間」と「放送時間」についてです。
情熱大陸は、30分番組です。CMを抜かすと、放映時間は24分間程・・・
この24分間程のVTRを作るのに、かける取材時間が・・・なんと、長いケースで、1年以上!!
取材対象にもよるそうですが、短くても3ヶ月程度は密着して、取材をするみたいです。取材対象が面白いし、長期間取材してるんだから、もっと長く見たいと感じる反面・・・
作ろうと思えば、1時間でも2時間でも、作れるほどの取材ネタがあるのに、そこを、きっちり、24分にまとめあげるところに、個人的に、とても感心します。
取材する方も編集する際には、伝えたい部分がたくさんあって、絞り込むのがたぶん大変だと思います。
膨大な取材ネタを限られた時間の中で、ストーリー構成し視聴者に分かりやすく伝える。24分という短い時間でも、膨大な取材ネタが凝縮されているから、視聴者に伝えられる。そういった制作側の様々な、葛藤が見ている方に伝わることも、「情熱大陸」の隠れた魅力だと私は思います。
この隠れた魅力の部分は、仕事にも通じる部分が実はあります。例えば、長い短いに関わらず、会社には、必ず経緯や歴史があります。これを、会社案内としてチラシやHPなどに、記載します。
会社案内は、
・どんな理念や思いから創業されているか
・事業の核となるものは何か
・それはどんな商品や思いで出来ているか
・それは社会や消費者に何をもたらしているか
・どのような成果を挙げているか
など、会社の思いや考えを、限られたスペースの中で、表現する必要がありますよね。
会社案内は、伝えるべき事が見る人に伝わり、会社の信頼感、ブランディングにつながり、企業価値を向上させ、日々の営業活動に結果につなげることが目的です。
ということは、見る人にしっかりと伝わることが重要。会社案内に限らず、自己紹介、商品紹介でも、これは同じです。
見せ方や伝え方も、もちろん大事ですが、人に伝えるためには、どうしたら人に伝わるように表現できるかを、考えて葛藤することも必要なのかもしれません。
そういうふうに作ったものには、作った人の思いや葛藤が現れ、それが魅力として表現されるのではないでしょうか。