『一次取得世代×スマートフォン活用』の現状集客・マーケティング,市場動向

■　一次取得層をターゲットにするのであれば、
　　　　　　　　　　　　スマートフォン対策は必須
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総務省の「通信利用動向調査」によると、
2014年末時点でのスマートフォン保有率は44.7%で、
2013年(39.1%)から5.6ポイント上昇しています。

「ガラケー」「フィーチャーフォン」などと呼ばれる
従来型の携帯電話は、
2013年にスマートフォンの保有率を下回り、
2014年にはその差が広がっています。

注目したいのは、
一次取得層の多くが該当する
20代・30代のスマートフォン保有率で、
20代は88.9%、30代は79.0%に及びます。

この保有率は、従来型の携帯電話はもちろん、
「自宅のパソコン」をも上回っています。

家庭用パソコンの普及率は2009年をピークに下落傾向であり、
20代・30代は「自宅にパソコンを持たない人」が増えているのです。

さらに、
インターネット利用動向を調査する株式会社ニールセンの
「インターネット基礎調査」によると、

20代の31%・30代の30%が、
インターネットを『スマートフォンのみで』利用している
ということです。

これらのデータをご覧いただくと、
一次取得層のインターネット利用のメインが
パソコンからスマートフォンへシフトしており、

パソコンそのものを使わない人も増えているということが、
お分かりいただけるかと思います。

実際、住宅会社のウェブサイト担当者に話を聞くと、
スマートフォン経由のアクセスが
パソコン経由を上回っているという会社が多くなっています。

　
そこで、住宅会社のみなさんにとって重要になるのが、
以前もこのメールマガジンでお伝えした
「スマートフォン・ファースト」「モバイル・ファースト」
と呼ばれる考え方です。

ウェブサイトの改善や新規制作において、
スマートフォン用サイトでの見やすさや使いやすさを、
パソコン用サイトよりも優先するという考え方です。

パソコンで見る人よりも
スマートフォンで見る人のほうが多いのですから、
当然の流れと言えるでしょう。

ところが、住宅会社のウェブサイトを見渡すと、
そもそもスマートフォン用サイトを持たない企業が、
まだまだ多く見受けられます。

また、
「とりあえずトップページだけスマートフォン対応にした」
というサイトや、

「一応スマートフォンに対応したけれど、
使い勝手はあまり気にしていない」
というサイトも多いようです。

ユーザーの端末に応じてサイトの見せ方を最適化する
「レスポンシブデザイン」を自社サイトに採用している
企業も多いのですが、

これらのサイトの中には、
パソコンでの閲覧は問題ないものの、
スマートフォンで見ると、

トップページから各ページヘのリンクが
どこにあるのか分からないものや、
レイアウトが崩れて見づらくなっているものが多数存在します。

サイトの見た目をパソコンでは確認しているものの、
スマートフォンではあまり確認していないことが
原因かと思われます。

もはや、スマートフォン用サイトは
「パソコン用サイトのついでに作るもの」ではなく、
「パソコン用サイト以上に重視すべきもの」なのです。

スマートフォン対応の遅れは、
インターネットで情報を探しているお客様の
大半を逃す要因となります。

特に、一次取得層をメインターゲットとする企業にとっては、
ネットで見込み客を獲得できないことが
「致命傷」となる可能性もあります。

早急な対応が必要と言えるでしょう。

（情報提供：住宅産業研究所）