変わりようがない“人類普遍の心理原則”とは?【2014年11月24日】
2014.11.24
こんにちは。 ナックの冨田です。 先日、服を買いに行った時のこと。 私はセレクトショップが好きでよく行くのですが、 そこで買い物をした直後・・・ 何と!驚きの事実が判明したんです。 もしかすると、気づかないうちに、 あなたも同じ経験をしたことが あるかもしれません。。。 消費者の購買心理として、 参考にしていただければと思います。 ■ 無意識のうちにとっていた行動 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ そもそも私は、 ファッションに強いこだわりが あるわけではありません。 ただし、どんな服でもいい、というわけではなく、 なんとなくの好みがあるくらいです。 そんな私ですが、お店に入って、 いろいろと服を物色をしていました。 ハンガーにかかってる服をあてがって あーでもない、こーでもない。 平積みにたたんである服を広げて、 あーでもない、こーでもない。 そうやって店内にある服をみているうちに、 だんだんとイメージがかたまってきました。 そして、、、 「よし!これ買おう!」 イメージにあった服が何点かみつかり、 レジに向かい、支払いを済ませ、 店員さんに見送られながらお店を出ました。 と、ちょうどその時でした。 最後にふとお店を振り返った時に、 激震が走ったんです。 何があったかというと・・・ 今まさに自分で選んで買った 服の組み合わせと、、、 店頭に立っているマネキンの 着ている服の組み合わせが、、、 全く同じ!!! ・・・。 そういえば、 店内で服をあれこれみていた時に、 マネキンのコーディネートをみて、 (この感じいいなぁ) と思っていたことを思い出しました。 きっと、その時のイメージが 抜けなかったんでしょう。 気づいたら同じコーディネートの 服を選んでいたんです。 無意識に選んでいたということもあり、 マネキンの着ている服のコーディネートを みた時は、驚愕しましたね。。。 そしてあとから、なんとも言えない ちょっとした恥ずかしさも。。 どうしてこんなことが 起こってしまったのか?? これには人が持つ “ある心理” が働いたからなんです。 ■ 人類普遍の心理原則 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ その人が持つ心理とは… ズバリ! 『楽をしたい』 ~~~~~~~~~~~~~~ という心理です。 私のように、服を買うとき、 明確なイメージはないけど、 なんとなくの好みはある、 という人にとって、 自分に合う服を選ぶことが ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 面倒くさいんです ~~~~~~~~~~~~~~~~ 「そんな思いをしてまで無理に 買わなくてもいいんじゃない?」 と思うかもしれませんが、 服は欲しいんです。 ただ選ぶのが面倒くさいだけなんです。 ちなみにセレクトショップというものができたのも、 そもそも、好みの品をお店側が集めてくれて いろいろなお店を見て回らなくていいので楽だから、 ということが人気の理由のひとつでもあるわけです。 人は楽をしたい生き物なんです。 それについて改めて感じてもらうために、 ここで少し、いまあなたの身の回りにあるものを 見渡してみてください。 いかがですか? 携帯 パソコン かばん 冷蔵庫 電子レンジ 棚 段ボール箱 車 あげていくと キリがありませんが。 いかに自分が「楽をしたい」 というものに囲まれて生活しているかが よくわかると思います。 この「楽をしたい」という心理があるからこそ この世の中には新しい商品やサービスが どんどん生まれていくわけです。 ■ そう、すべては楽をするために・・・ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 当然、家づくりを検討しているお客様も 同じ心理を持っています。 どんな家でもいいわけではありません。 ただ、何となくこんなイメージの家に住みたいな、 という人が大半を占めています。 また、家そのものだけでなく、 住宅ローンどうしたらいいのかな? どんな会社を選べばいいのかな?など、 明確イメージできているお客様は少ないでしょう。 このように、 家を買うという行為でさえ、 「楽をしたい」 という心理が働くんです。 ですので、 「楽をしたい」というお客様に対して、 「楽をさせる」のはいたって自然な行為なんです。 例えば、 「どんな家がいいかなぁ?」 というお客様に対しては、 洋服を買う時のマネキンのように、 見てわかりやすい模型やコンセプトが伝わる 商品パンフレットなどを見せたり。 「住宅ローンはどうしたらいいかな?」 というお客様に対しても、 住宅ローンの種類や金利のこと、 また、どんな視点で選べばいいのかを 教えてあげたり。 家づくりについて素人であればあるほど、 当然、知らないことがたくさんあります。 自分では調べきれず判断もできないので、 プロの意見を聞いて参考にして、 より楽をして情報を得たいわけです。 ちなみに、お客様と連絡が取れなくなったり、 他社にお願いすることにした、というケース。 もしかすると、 お客様が離れていってしまった理由は、 あなたの会社の話を聞いて、 「楽ができずに難しいと感じた」 と思ってしまったから、なのかもしれません。 いろいろな場面において、 いかにお客様に楽をさせるか ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ これを日々考えて、準備や段取りを しておくことが大切です。 さて、あなたはお客様に 楽をさせていますか? 少しでも気づきとなれば幸いです。 工務店MBA事務局 冨田泰司