“永続的に”行列ができるお店の秘訣とは【2014年7月28日】
2014.7.28
こんにちは。 ナックの冨田です。 先日、新潟に行ったときのこと・・・ いつも大変お世話になっている 経営者の方とお話をしている中で、 “とあるお寿司屋さん” の話題がでてきました。 そのお寿司屋さんは、 ・地元で取れた新鮮な地魚 ・お寿司にもよく合う地酒 を提供している 大変有名なお店だそうです。 調べてみると、地元はもちろんのこと、 日本の有名どころのテレビ局を含め たくさんのメディアから取材を受けていて、 中には海外のテレビ局でも紹介されるほど。 地元の方であれば、 ピンときているかもしれませんね。 「ぜひ、行ってみたい・・・」 お寿司もお酒も大好きな私。 そのお店のことを詳しく聞いていたところ、 驚くべきことが判明したんです。。。 ■ 行きたい。けどなかなか行けない・・・ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 驚いたのは、そのお寿司屋さんの 営業時間についてです。 ランチは11時〜14時までなので、 これはごくごく一般的だと思います。 驚いたのは夜の時間。 ラストオーダー20時30分で、 21時30分には閉店するというのです。 「はやい・・・」 こんなに行列が出来ているのに、 なんでそんなに閉店が早いんだ・・・ これじゃ行きたくても、 なかなか簡単にいけないじゃないか・・・ 結局この日は、営業時間内に行けそうになかったので、 ブツブツと口にしていましたが、ふとあることが わたしの頭をよぎりました。 ん? ちょっと待てよ? なかなか簡単にいけないから、 行列ができるんじゃないだろうか? つまり、 時間が限られているからこそ、 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 希少であるからこそ、価値が高まり ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 行ってみたいという欲求が生まれる ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ とも言えるのではないだろうか。 このお店がその『希少性・限定性』を 意図的に実践しているかどうかはわかりませんが、 行列が出来ているひとつの要因になっていることは 間違いなさそうです。 ■ デメリットをメリットに ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ この「希少性・限定性」は大切ですよね、 効果的ですよね、という話をしていたところ、 一緒に話をしていた社長さまから、 さらに「深〜い話」を聞くことが出来ました。 「希少性もいいけど、もっと大切なのは、 どうしてそうしているのか?という 理由や想いが欲しいね。」 と仰いました。 「確かに・・・」 このお寿司屋さんは、 ・どうして21時に閉店をしているのか? ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ・「閉店が早いよ」と思っているお客様でも ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 納得できる理由を提示しているか? ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ これらの点をもっと打ち出したり、 アピールすることで、閉店時間が早いことの、 本当の価値付けができるのではないでしょうか。 例えば・・・ 「新鮮な魚を最高に美味しい状態で食べてもらうには、 この営業時間が限界だから」 「1組1組のお客様に最高のサービスを提供するため、 1日の来店客数を限定しているから」 など。 閉店時間が早いことは一見、 マイナスに感じるかもしれません。 しかし、そうする理由や想いを伝えることで それがお店の強みや差別化のポイントとして 見せることも出来るのではないでしょうか。 ■ 「想い」に勝るものはなし! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今回、お寿司屋さんの営業時間を例にして、 「希少性・限定性」についてお伝えしました。 当然、あなたの仕事の中でも 取り入れることが出来ると思います。 ・見学会を予約制にする ・先着5名の方に無料プレゼント ・14:00〜15:00資金セミナー開催 ・2日間限定 完成見学会 などなど。 日にちを限定したり、時間を限定したり 数量を限定したり・・・ そして、もうひとつ大切な、 「どうして限定しているのか?」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ という理由や想いをしっかりと伝えることで、 見学会やセミナー、プレゼントなどの 価値がもっともっと高くなります。 普段、意識をせずに、 この限定性を使っている方は特に、 「理由・想い」 をしっかりと伝えているかどうか 今一度見返してみてはいかがでしょうか。 ちなみに、今回気づきを与えてくれた この経営者の方ですが、会社をあげて、 「想い」を本当に大切にしている会社さんでした。 一時的に行列が出来るお店ではなく、 永続的に行列を作り続けるためには、 こういった「強い想い」というものが 必須なんだと大変勉強になりました。 さて、あなたは、 どれだけ「想い」を伝えていますか? 工務店MBA事務局 冨田泰司