「自社の強みをアピールする展示施設」業界ニュース
住宅会社各社は、
自社の強みや特徴をアピールするために様々な展示施設を用意し、
ユーザーへの訴求を強化しています。
今回は、今年オープンした住宅業界各社の最新展示施設の中から
特徴的なものを紹介します。
商業施設内にオープンした住宅展示場
一条工務店は、住宅展示場「ICHIJO-Lab Annex 夢の家 創造館」を、
大型複合施設「大阪南港ATC」内に6月24日にオープンしました。
商業施設内での住宅展示場の開設は同社初ということです。
同社では、同じく大阪南港ATC内に、
「耐震」、「省エネ」、「健康」といった基本性能を
4Dシアターや模型の展示などでわかりやすく紹介する最新型ショールーム、
住まいの快適ラボ「ICHIJO-Lab OSAKA」を2018年にオープンし、展開してきました。
今回、新たにオープンした
「ICHIJO-Lab Annex 夢の家 創造館」は、
「ICHIJO-Lab OSAKA」に隣接しており、新たなコンテンツの開発・配置や、
実際に設置されている住宅展示を見学していくことで、
より詳しく同社の住まいや性能、
防災対策などの強みを知ってもらうことができる施設となっています。
「ICHIJO-Lab Annex 夢の家 創造館」は、
フロア面積1,924.95平米という広いエリアを活かし、
家づくりを考え始めたばかりのユーザー向けに
最新のモデルハウスと合わせて
一条工務店が提供している住まいの性能を
様々な体感施設を通して見学することができる展示施設です。
WEBサイトやパンフレットだけでは伝わりにくい、
住まいの性能部分などについて、
「見る・触れる・感じる」という3つのポイントで、
リアルに実感してもらうことを狙いとして開設されました。
同施設の展示のメインとなるモデルハウスでは、
最新住宅モデル「GRAND SMART(グラン・スマート)」の
60坪・平屋タイプを実際に建設しています。
商業施設内の住宅展示のため、
天候に左右されることなく常時集客を見込むことができるということです。
また、一条工務店のテクノロジーを駆使し、
水害時においても居住空間に影響を与えず、
浸水・逆流・水没・浮力の4つの危険に対して、
それぞれの対策を施した「耐水害住宅」の1/4サイズスケールモデルを
関西エリアでは初めて展示しています。
「耐水害住宅」のモデルは、
実際に注水することで建物が浮く様子も再現し、
水害時における安全性をアピールしています。
その他、阪神・淡路大震災などの特性を再現した
5種類の震度7が体験可能な「地震体験装置」や
家づくりの流れなどを動画で学べる「パラソルビューイング」などの
コンテンツを用意しているということです。
同施設は事前予約なしでも見学が可能で、
一条工務店では、年間来場2,500組を目指しているということです。
リアルとバーチャルのメリットを活かした販売拠点
三井不動産レジデンシャルは、
バーチャルとリアルを融合させた販売拠点「三井のすまい 池袋サロン」を、
東京都豊島区のJR池袋駅から徒歩4分のオフィスビル内に
6月24日に開設しました。
同社の複数物件の販売拠点としては、
「日本橋サロン」、「新宿サロン」、「さいたまサロン」に次ぐ
4拠点目となり、今回開設された「池袋サロン」では、
都心、城北、一部埼玉エリアの物件販売に対応し、
販売拠点の集約化を図る狙いがあるということです。
同サロンでは、複数物件の販売を想定しているため、
特定のモデルプランによる展示などは設置せず、
最大幅約7mの3面LEDビジョンを壁と床に配置し、
リビングを中心としたVRによるモデルルームを
実際と同じサイズで投影しています。
バーチャルの映像を複数用意することで、
様々なモデルハウスを一度の見学で見せることができ、
ユーザーの多様化するライフスタイルにも柔軟に対応し、
商品・サービスの提供を可能としています。
また、手を触れて質感を確認できる
「キッチン・ダイニングコーナー」、
「リビングコーナー」、「書斎コーナー」を、
VRモデルルームとシームレスにつなげており、
バーチャルとリアル双方のメリットを生かした
住まい探しの体験を提供しています。
さらに、通常の商談スペースに加えて、
オンライン専用の商談ブースも設置しており、
同サロンで販売している全ての物件についても
オンラインで商談できるということです。
2023年度は「パークホームズ西池袋」などの3物件の販売を行なう予定で、
同社では今後も順次販売物件を増やしていく計画です。
(情報提供:住宅産業研究)