「住宅会社によるオーナー向けサービス」業界ニュース

オーナー専用の相談窓口を開設

旭化成ホームズは、
ヘーベルハウスとヘーベルメゾンのオーナーからの相談を受け付ける
窓口の役割を担う「コンサルティングデスク」を５月に設置しました。

「コンサルティングデスク」では、
オーナーからの「住まい」、「資産」、「健康」という
異なる３分野に関する相談をワンストップで受け付けます。

また、オーナーからの相談を解決するため、
旭化成グループ内外の各社と連携を取りながら総合的な提案を行う
ハブステーションとして機能するということです。

旭化成ホームズが同社のオーナーに対して行ったアンケート調査によると、
回答者の約８割が
「要介護状態になったとしても、今の家に住み続けたい」
という希望を持っていることが分かりました。

そこで同社では、建物の長寿命化だけでなく、
人生100年時代を生き抜くこれからの顧客にとって、住まいや資産、
健康に関わる様々な状況に合わせた手厚いサービスが不可欠であると考え、
「コンサルティングデスク」を開設したということです。

５月８日には、
「コンサルティングデスク」によるオーナー向けサポートサービスの第１弾、
「くらしの提案サービス」が始動しました。

同サービスでは、
ヘーベルハウスに入居する65歳～80歳代の顧客とその家族を対象に、
「住まい」、「お金・資産」、「健康」に関する相談を無料で受け付けます。

顧客の相談は２度行われる面談でヒアリングし、
その内容を元にコンサルティングデスクのスタッフが
現状の整理や今後の提案内容などを文書にまとめて相談者に提供します。

また必要な場合は、親世代の顧客からの相談・提案内容を
子世代へと報告・情報提供することも可能ということです。

現在、「くらしの提案サービス」の展開エリアは
東京と神奈川の一部ということですが、順次エリアを拡大予定で、
今後はヘーベルハウスを展開する全エリアでのサービス提供を計画しています。

マンション住民の予防医療をサポート

京阪電鉄不動産、ミサワホーム、関西医科大学、コガソフトウェアの4者は、
マンション入居者に予防医療を提供する新健康管理システム
「ウェルネス・サポートシステム」を開発し、
実際に稼働したことを３月に発表しました。

4者が提供する新健康管理システム「ウェルネス・サポートシステム」は、
マンション館内の「ウェルネス・ラウンジ」に設置した
健康管理機器や各住戸に標準搭載しているウェアラブルデバイスを利用して、
マンション入居者の運動量や睡眠記録、体重、血圧、脳機能評価といった
バイタルデータを収集し、それらを蓄積したデータを元に、
医師や健康運動指導士、管理栄養士などの専門スタッフが
健康増進に関する指導を行なうというものです。

身体に変調を感じてから医療機関を受診するよりも
日常の生活習慣をチェックしながら病気を予防し、
健康を維持することをコンセプトとしており、「気軽に頼れる」、
「自分の体調に気づく」、「健康の不安に備える」という
３つの観点によるサポートを提供し、
入居者の健康長寿の実現を目指しています。

関西医科大学の健康科学センターの健康指導士が
健康運動プログラムを実施するほか、
管理栄養士や公認心理士などがセミナーや栄養指導を行うということです。
また、タブレットやPCを使った認知症予防トレーニング、
体のゆがみチェッカーを利用した様々なエクササイズなども提案します。

「ウェルネス・サポートシステム」は第１弾として、
大阪府枚方市の分譲マンション
「ファインレジデンス枚方香里園町」に導入しているということで、
建物の竣工と同時に稼働を開始しており、
現在全130邸に対して同サービスが提供されているということです。

(情報提供：住宅産業研究)