「集客につながるホームページリニューアルの進め方」HP・WEB関係
前回に続き、
ビルダー・工務店のWEB集客戦略の中でも最重要施策である
「ホームページリニューアル」の考え方・進め方について解説します。
リニューアル失敗のよくある理由
ホームページリニューアルを行ったものの、
思うように成果が出なかった…という話を、
耳にするケースがあるかと思います。
失敗の理由はケースバイケースですが、
大別すると以下2つのいずれかに該当するケースが多いと思われます。
1:時間と費用を惜しんだ
一般的な全面リニューアルの場合、
スタートから完成までは短くても6ヶ月程度かかります。
特に、
「ホームページによって何を実現したいのか」
「どのようなお客様に見ていただきたいのか」
を吟味し、ホームページの内容・企画を設計する初期段階の作業は、
十分に時間をかけて検討する必要があります。
しかし、成果を急ぐあまりリニューアル作業の期間を短縮すると、
初期段階の作業時間を削がれることが多くなり、
出来上がるホームページも
自社の目的を反映しないものになる可能性が高くなります。
当然、集客効果も見込めません。
費用も「掛ければ掛けるほど良い」というものではありませんが、
ビルダー・工務店の一般的なホームページリニューアルの場合、
やはり数百万円を要するケースがほとんどです。
必要以上にコストを削減した結果、
ホームページの内容や集客仕掛けが不十分になり、
集客効果が上がらず、
早期の再リニューアルが必要になる…という事態に陥らないよう、
相応の予算を見込んでおきましょう。
2:制作会社に丸投げした
もう1つの失敗パターンは
「ホームページのことは良く分からないから、制作会社に丸投げした」
というもの。
ホームページリニューアルは手間がかかるうえ、
聞き慣れない言葉に触れる機会も多いため、
ついプロである制作会社に頼ってしまうというケースです。
もちろん、制作会社はホームページのプロなので、
ある程度おまかせしても問題ありません。
しかし、前述の
「ホームページによって何を実現したいのか」
「どのようなお客様に見ていただきたいのか」
を十分に伝えない状態でおまかせすると、
自社のやりたいこと・伝えたいことが反映されず、
「見栄えは良くなったが、肝心の集客につながらない」
ホームページに仕上がる可能性が高くなってしまいます。
住宅関連のホームページ制作経験が乏しい制作会社の場合は、
特にそのリスクが大きくなるので、注意が必要です。
制作会社へ依頼前に考えておきたいこと
ホームページリニューアルを検討する際には、
制作会社に依頼する前に、自社内で考えるべきことがあります。
まずは「リニューアルの目的」を明確にすること。
多くの場合は「集客を増やすこと」であると思いますが、
まずはこの目的を明文化しておきましょう。
次に、その目的を達成するために、
「ターゲット」と「自社の強み」を明確にすること。
どのようなお客様に対して、自社のどのような強みを伝えるのかを、
同じく明文化しましょう。
ターゲット・伝えるべき強みによって、
ホームページの内容やデザイン、メッセージは大きく変わるため、
この点を皆さん自身の手でまとめることはとても重要です。
さらに可能であれば、どのような反響が欲しいのかも考えておきましょう。
多くのビルダー・工務店の場合は
「来場予約(もしくは来店予約・見学会予約など)」と
「資料請求」の2種類ですが、
イベント申込・メルマガ登録・会員登録など
他の反響も必要であればピックアップしておきましょう。
ここまで取りまとめた上で制作会社に相談すれば、
制作会社側も「どのようなホームページを作るべきか」が明確になるため、
その後の打ち合わせがスムーズに進みやすくなり、
出来上がるホームページも集客に貢献する可能性が高くなるでしょう。
ホームページリニューアルは、
自社の今後数年間の販売活動を大きく左右する、
極めて重要なプロジェクトです。
十分な時間と手間をかけて、
集客効果を最大化できるホームページを作り上げましょう。
(情報提供:住宅産業研究)