「新しいホームページ分析ツール『Googleアナリティクス4』移行のポイント」HP・WEB関係
自社ホームページの効果的な改善に欠かせないのが、
データに基づいた現状分析と課題発見です。
そのために欠かせないのが、
Google提供のホームページ分析ツール
「Googleアナリティクス」です。
以前もこのメールマガジンでお伝えしましたが、
来年7月よりGoogleアナリティクスが新バージョン
「Googleアナリティクス4(以下「GA4」)」へ移行することになりました。
従来のバージョンは、
およそ半年後に事実上のサービス終了となります。
そろそろ、本格的に移行を進めなければなりません。
今回は、移行にあたってのポイントを紹介します。
従来版の停止まで残り半年あまり、確認しておきたいポイント
まず、現時点でGA4を導入していない会社は、今すぐ導入しましょう。
従来版からGA4へのデータ引き継ぎは行えないため、
早く導入しなければ、GA4に自社ホームページのデータが蓄積されません。
また、GA4と従来版は併用が可能です。
導入時の説明に「GA4へ切り替え」「アップデート」などの
文字が表示されますが、GA4導入によって従来版が
今すぐ使えなくなることはありませんので、その点はご安心ください。
「とりあえず導入はしたけれど、普段は従来版を使っているのでGA4は見ていない」
という方も多いと思います。
そのような方は、GA4でデータが正しく収集されているかを確認しておきましょう。
何らかの設定ミスにより、
実はデータが収集されていなかった…というケースが、意外に多いようです。
GA4の「レポート」を確認し、集客・エンゲージメント(イベントなど)の
データが取れていれば、とりあえず問題ないでしょう。
このほか、GA4の初期設定で気をつけておきたい点を
いくつかご紹介しますので、念のため確認しておきましょう。
◇「データ保持期間」の設定
標準では「2ヶ月」に設定されており、
一部のレポートでは2ヶ月以上前のデータが見られなくなってしまいます。
「2ヶ月」「14ヶ月」から選択できますので、
特段の理由がある場合を除いては「14ヶ月」に変更しましょう。
◇「Googleシグナル」の有効化
ユーザーごとの行動を詳しく分析するための機能です。
有効にしていない場合は有効化しましょう。
◇「コンバージョン」の設定
(来場予約・資料請求などホームページの目標)
設定方法がやや難しいため、後回しにしている方が多いようです。
ホームページ効果測定のために重要な設定ですので、
制作会社などと相談し、確実に行っておきましょう。
導入だけでなく、そろそろ「活用する」ことを意識しよう
先ほども触れましたが、
「GA4を導入したもののまだ使っていない」という方が、
非常に多いようです。
慣れた従来版を使いたいという気持ちも理解できますが、
繰り返し申し上げているとおり、従来版は半年後に事実上使えなくなります。
そろそろGA4に慣れ、活用することを考えなければなりません。
具体的な使い方はここでは割愛しますが、最近はGA4の使い方を分かりやすく
解説するホームページや書籍も登場するなど、
以前に比べて使い方を学びやすい環境が整ってきました。
GA4自体の改良も続いており、むしろ従来版より使いやすいという声もあります。
そして何より、GA4最大のメリットは、ホームページに訪れたお客様の行動を、
これまでより深く知ることができる点です。
たとえば、従来版では(不可能ではないものの)
取得が難しかった以下のようなユーザー行動を、簡単に確認することができます。
◇ページを最後までスクロールして読んでいるか
◇見学会の案内ページに掲載したチラシのPDFは見られているか
◇モデルハウス紹介に掲載したYouTube動画は再生されているか
自社ホームページを改善し、来場予約・資料請求を増やすためには、
ユーザーであるお客様の行動を詳しく知ることが重要です。
GA4は、お客様を知るための機能が、従来版より格段に充実しています。
GA4を「導入」するだけではなく、いち早く「活用」し、
ホームページ改善の有益なヒントを得られるようにしましょう。
(情報提供:住宅産業研究所)