働き方改革ってめんどくさい?経営・人材育成
近年、「働き方改革、働き方改革」
今どこにいってもこの言葉を聞きますし、
法案も定まり順次対応を求められています。
しかし、何故、国を挙げてここまで
働き方改革を突き進めようとしているのか?
と根本的な部分を考えたことはありますか?
正直なところ、私はこれまで表面的な所しか
考えていませんでした。
そんな折にご縁があり
ワークライフバランスの話を聞くことができました。
それを聞いて、何故日本がここまで
働き方改革を叫んでいるのかが良くわかりました。
とても面白い内容だったので、
ここでお話したいのですが、
全て伝えようとすると長くなってしまうので
かいつまんでお伝えします。
なんのための働き方改革なのか?
様々な理由の中からいくつかを抜粋し、
簡単にまとめると
労働力人口の減少
高齢化、少子化への対応
大介護時代の到来
ホワイト企業化
法令順守への対応
生産性の向上
といった、問題や課題をに対応するための
施策が「働き方改革」というわけですね。
私が話を聞いて面白かったのはその背景です。
なぜ労働力が減少し、
生産性の向上をしなければいけないのか。
少子高齢化社会と大介護時代はなぜ
おきてしまうのか?
その理由は
日本は20年前に人口ボーナス期から
人口オーナス期に突入していたからです。
※人口ボーナス期
人口構成の変化が経済にとってプラスに作用する状態
※人口オーナス期
人口構成の変化が経済にとってマイナスに作用する状態
この人口オーナス期は、日本だけの話ではなく
アメリカ、ドイツ、イギリス、フランスなどなど
主要先進国ではすでに突入しています。
そして、一度人口オーナス期に入ると
二度と人口ボーナス期にはならないそうです。
つまり、
人口オーナス期に入ってしまった国は
人口ボーナス期そのままの働き方だと
通じなくなりますので、
働き方の大きな改革が
急務となってしまっていたんですね。
そういった人口オーナス期のほかの国では
働き方はこんな風に変わってきているそうです。
なるべく男女ともに働き
知的労働の比率が高くなる。
労働力はフルに活用する
なるべく短時間で働く
時間当たりの費用が高騰
短時間で成果を出せるように
トレーニングしないと利益が出ない
なるべく違う条件の人をそろえる。
常に違う価値を短期サイクルで
提供する必要がある、
労働力不足
育児・介護、難病・障害等は
障壁ではないとする労働環境の整備が重要。
このような流れが日本全体でも
生まれてきているから国として
働き方改革を押し進めている訳ですね。
誰がなんと言おうと日本で働く以上
避けて通れない働き方の改革
このような時代の流れの中で
いかに時代に即した経営を行えるかで、
会社の未来は大きく左右されます。
いち工務店としても
表面的な捉え方で
残業させられなくなった
生産性を維持するのが難しい
めんどくさい事ばかり
と嫌々取り組むのではなく、
国のこういった背景を知った上で、
社員にも周知して取り組むことで
反発される事なく
会社全体で協力体制が
でき上がるのではないでしょうか?
おのずと社員の不満は軽減され
働き方改革ができた暁には
優秀な人材の流出防止、
社員満足度の向上、
生産性の向上による利益率アップ
という恩恵を得られるはずです!