「賃貸集合住宅の『ZEH-M』対応が進む」太陽光/省エネ/ZEH関係
ZEH-Mの最高ランクを実現するファミリー向け賃貸
セキスイハイムは、
ファミリー向け賃貸集合住宅のZEH対応を強化した
「Letoit AZ(レトア エーゼット)『ZEH-M』モデル」を
4月22日に発売しました。
同商品は、ZEH-Mシリーズ4区分の中で
最高ランクである「ZEH-M」を実現しています。
国が定める「ZEH-Mシリーズ」は、
下記の4区分に分けられています。
1.「ZEH-M」PV等の再生可能エネルギーを含むエネルギー削減率が100%以上
2.「Nearly ZEH-M」同75%以上100%未満
3.「ZEH-M Ready」同50%以上75%未満
4.「ZEH-M Oriented」再生可能エネルギー等を除きエネルギー削減率が20%以上
国の集計によると、
最高ランクの「ZEH-M」が占める割合は
床面積ベースで13%ということで、
PVによる創エネ量に対して住戸数が多く、
エネルギー消費量が相対的に多くなる
集合住宅では、「ZEH-M」の達成が
難しくなっています。
新商品の「Letoit AZ」では、
同社が戸建住宅で培った大容量PV搭載可能な
ステンレス製フラット屋根を採用することで、
1住戸あたり50平米程度の
ファミリー向けの2階建てにおいて、
1住戸あたり約3kWのPV容量を
確保することを可能としています。
また、高効率機器等による省エネ効果により、
共用部を含む建物全体の
基準一次エネルギー消費量から100%以上の
一次エネルギー消費量の削減が
見込めるということです。
これらにより、
再生可能エネルギーの創出を拡大し、
「ZEH-Mシリーズ」の中で最も環境貢献度の高い
ランクの「ZEH-M」を実現しました。
同社では、
「Letoit AZ『ZEH-M』モデル」について、
年間300棟の販売を目標としています。
全棟ZEH-M化で快適性と省エネ性を向上
住友林業は、賃貸集合住宅商品である
「Forest Maison(フォレスト メゾン)」の
全棟で、「ZEH-M」化を推進し、
国が進めるBELS(建築物省エネルギー性能表示制度)の
最高ランクである5つ星に対応する仕様を
標準とした、快適な室内環境と大幅な
省エネ性能の実現を目指すと発表しました。
「Forest Maison」のZEHマンションは、
「ZEH-M Oriented」の基準以上を
目指すということです。
住まいの断熱性能を大幅に高め、
高効率な設備システムを導入して
快適な室内環境を保ち、
共用部を含む建物全体の一次エネルギー消費量の
20%以上を削減します。
また、太陽光発電システムを搭載することで、
「ZEH-M Oriented」よりさらに上のランクの
「ZEH-M」
「Nearly ZEH-M」
「ZEH-M Ready」も推進していきます。
これにより、入居者には快適な暮らしを、
賃貸住宅オーナーには環境に配慮した
付加価値の高い賃貸集合住宅を
提供することができるということです。
太陽光発電は、住戸連係システムとして、
入居者に対して光熱費削減メリットを訴求します。
さらに各住戸においては、
高気密・高断熱の建物性能の他に、
高効率給湯器、断熱浴槽、
ワンストップシャワー水栓などの
節湯水栓やLED照明等の
省エネ設備機器により光熱費を削減できます。
居住時のCO2排出量の削減と、
入居者の光熱費を削減することによって、
賃貸住宅にさらなる付加価値を提供し、
賃貸住宅オーナーのメリットにつなげます。
また、太陽光発電システムを搭載するための
屋根勾配を活用してロフトを設計するなど、
ゆとりのある室内空間の提案も可能としています。
木造住宅は
原料調達から建設までのCO2排出量が少ない上、
長期にわたり炭素を固定し続けるということで、
「Forest Maison」の2階建て、
重層長屋、延床面積約207平米のモデルプランで
試算した炭素固定量は、
CO2換算で1棟当たり約35t-CO2 となり、
これは約0.48haの植林杉林が
50年間に吸収するCO2量に相当します。
同社では、「Forest Maison」の建築にあたり、
使用した木材分を再植林することで
森林を若返らせてCO2吸収量を増やし、
持続可能な社会の実現に
貢献していくということです。
(情報提供:住宅産業研究所)