「最新版『住宅市場動向調査』、住宅検討者の情報収集は?」市場動向
国土交通省が
「令和3年度住宅市場動向調査」の
結果を公表しました。
住宅の購入・建築などを行った方を対象に
行われるこの調査では、
毎回、お客様の物件探し・建築会社探しの
方法にも触れています。
コロナ禍によって
「ネットで情報収集するお客様が増えた」
とも言われていますが、
実際はどのような状況でしょうか?
今回は注文住宅検討者に絞り、
住宅を検討するお客様の
情報収集方法を検証します。
コロナ禍の影響で「ネット」はどれだけ増えた?
それでは早速、上位の結果を見てみましょう。
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【注文住宅:施工者に関する情報収集方法】
※カッコ内は前回結果
住宅展示場で :49.0%(48.9%)
インターネットで:27.5%(23.6%)
知人等の紹介で :27.5%(25.1%)
勤務先で :14.8%(13.6%)
住宅情報誌で :12.6%(13.8%)
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1位は前回と変わらず
「住宅展示場」。
利用率は49.0%で、ほぼ前年並みです。
当然ではありますが
「最終的に実際の建物を見る」
というお客様の行動に、大きな変化はないようです。
2位は同率で
「インターネット」と「知人等の紹介」。
利用率は27.5%です。
実は長年、「住宅展示場」と「知人等の紹介」が
不動の1・2位でしたが、
今回、初めてインターネットが2位に浮上しました。
利用率も前回の23.6%から大きく上昇しています。
地域別に見ると、
3大都市圏では3回連続で
ネットが紹介を上回っており、
その他の地域でも両者の差は年々縮小しています。
4位は「勤務先」、
5位は「住宅情報誌」でした。
勤務先での紹介は前回よりやや増加していますが、
情報誌は減少しています。
6位以下で注目しておきたいのが
「新聞等の折込み広告」。
利用率は6.9%と、2回連続で10%を下回っており、
特に3大都市圏では3%台まで低下しています。
コロナ禍の影響で
「まず自分で調べて、気になる会社を選んでから
モデルハウスへ足を運ぶ」
お客様が増えたと言われていますが、
情報誌やチラシの利用率は伸びておらず、
ネットが大幅に利用率を伸ばした…
という結果です。
ネット利用率はまだ伸びる、集客戦略レベルアップは必須
実は、今回の調査は
「2020年4月~2021年3月に建築を行い、
入居まで済ませた方」に対して行われています。
ということは、
今回の調査対象となる方の中には、
最初の緊急事態宣言(2020年4~5月)より前に
会社選びの情報収集を済ませていた方が、
相当数含まれていると考えられます。
ですから、足元のネット利用率は、
もう少し上昇していると考えているのが妥当でしょう。
3大都市圏だけでなく地方都市でも、
「ネット」と「紹介」の
逆転が起こっているかもしれません。
また、分譲住宅ではお客様の
ネット利用率が53.0%まで達しており、
最終的には注文住宅もこの水準まで
利用率が上昇することも考えられます。
お客様の
「ネットでの情報収集」が一段と進む中、
皆さんの会社は、ネット上で
「お客様に選ばれるための情報発信」が
できているでしょうか?
ネット集客で結果を出せていない会社が
危機感を持って取り組むことは当然ですが、
すでにネットへ注力している会社も、
もう一段のレベルアップが強く求められます。
(情報提供:住宅産業研究所)