「蓄電池導入でおトクな生活を実現」太陽光/省エネ/ZEH関係
再生可能エネルギーで発電した電力の
買取単価が下がる一方で、
電気料金が上昇傾向にある昨今、
家庭用蓄電池の注目度が高まっています。
今回は蓄電池関連商品、
サービスの最新情報をご紹介します。
進化するエネルギー自給自足住宅
「自給自足」を前面に打ち出している
セキスイハイムは、今年10月、新商品
「新スマートパワーステーション
FRグリーンモデル」を発売しました。
「スマートパワーステーション」シリーズは
同社の主力商品の一つです。
今回発売した「新グリーンモデル」は、
約10kWの大容量PVシステムと
12kWhの大容量蓄電池「e-PocketGREEN」の
両方を標準搭載しています。
蓄電池を標準搭載している商品は
大手ハウスメーカーの中でも多くありません。
PVと蓄電池の一般的な活用方法は2種類あります。
PVの余剰電力を優先的に売電して
蓄電池には深夜電力を充電する
「売電(経済)モード」と、
PVの余剰電力を蓄電池に充電して
自宅で使うエネルギー自給自足型の
「グリーンモード」です。
これまでは売電のメリットを享受すべく、
前者を選ぶユーザーが多い傾向にありました。
しかし、「新グリーンモデル」は
エネルギー自給自足型の暮らしの普及を促進すべく、
「グリーンモード」を推奨しています。
そして、その暮らしに欠かせないアイテムが
前述の大容量PVと大容量蓄電池、
そして効率的に電力をコントロールする
HEMS「スマートハイムナビ」と、
余剰電力を積極的に湯沸かしに活用する
新型エコキュートです。
大容量PVで発電した電気を昼間に使い、
余った電気は夜に備えて
エコキュートの湯沸かしに使用するほか、
蓄電池に自動で充電します。
蓄電池も大容量のため、夜間もたっぷり電気が使え、
「できるだけ電気を買わない、
先進の暮らし」が実現可能です。
この商品が目指したのは
「環境貢献・経済性・レジリエンス」の実現です。
環境貢献に関しては、
PV9.72kWを搭載したケースにおいて
年間約260日分相当の電力を
太陽光で賄えるとの試算結果が出ました。
CO2排出量に換算すると、
1年あたりマイナス約1,060kg-CO2で、
これは杉の木約75本分が吸収する
CO2に相当するとのことで、
脱炭素社会への貢献につながります。
経済性については、太陽光発電の余剰電力を
優先的に売却する暮らしより、
売却せずに蓄電池に貯める
エネルギー自給自足型の暮らしの方が、
FIT制度の対象期間中であっても
年間約1~3万円の経済メリットが
見込めるということです。
最後にレジリエンスということで、
停電時でも蓄電池からの電気を供給でき、
日常に近い暮らしが可能になると訴求しています。
セキスイハイムの新商品は環境貢献だけでなく、
オーナーの懐にも優しく、
レジリエンス性も期待できるという
“一石三鳥”のエネルギー自給自足型住宅と言えます。
ソーラー&蓄電池のリースサービスも登場
エネルギーフリー社会の実現を目指して
電力事業を展開するLooopは、この10月に
「とくするソーラー 蓄電池付きプラン」を
リリースしました。
太陽光パネルと蓄電池を
セットにしたリースサービスですが、
住まい全体の光熱費を概ね10%以上削減でき、
経済メリットを創出できる
国内初のサービスと訴求しています。
Looopは2011年に創業し、
以来事業用ソーラー事業や
新電力サービス「Looopでんき」
などを手掛けてきました。
2016年には戸建向けのPVシステム
「Looop Solar」をリリースし、
今回の新サービス開始に際しては、
蓄電池「エネブロック」も開発しています。
この蓄電池は1台当たりの容量が2.4kWhで、
ブロックと称するように必要な分を
連結することができます。
後から増設もでき、
最大6台まで追加可能です。
訴求ポイントの一つは
コンパクトなサイズで、
巾44cm、奥行44cm、高さ9cmと、
かつてのビデオデッキに近いサイズで、
室内置きができます。
このサービスの要件は複数あります。
一つはハイブリッド給湯器、
もしくはエコキュートを採用することです。
寒冷地でなければ基本的には
ハイブリッド給湯器を推奨しています。
その理由はレジリエンス性で、
ガスでも電気でもいずれのライフラインも
活用できることがポイントです。
次に「Looopでんき」への加入です。
エネブロックに貯めた電力でも
足りない場合に購入する電気を、
基本料金がゼロ円の
「Looopでんき」とすることで、
地域の電力会社と比べるとお得に利用でき、
太陽光発電設備などに適用される
1kWhあたり3円の割引が受けられるとのことです。
(情報提供:住宅産業研究所)