「“こだわり派”を満足させる高級住宅商品」商品・トレンド
コロナ禍の富裕層ニーズに対応する最高級戸建住宅
大和ハウス工業は、
東京、大阪、名古屋を中心とした都市部の富裕層向けに、
木造とRC造を組み合わせた混構造を採用した最高級戸建住宅商品
「ウッドレジデンス マレ」を4月29日に発売しました。
国土交通省が発表した2020年度の建築着工統計調査報告によると、
新設住宅着工戸数は81万2,164戸と前年度比8.1%減となり、
2年度連続での減少となりました。
また持家では、26万3,097戸と前年度比7.1%の減少となりました。
一方で大和ハウス工業によれば、
同社が2017年に発売した
高級木造戸建住宅商品「プレミアム グランウッド」や、
2018年に発売した「ジーヴォシグマ プレミアム」などの
富裕層向けのプレミアムシリーズは、
2019年度より約20%増と販売棟数が増加しており、
富裕層においては
継続的な市場規模の拡大が期待されているということです。
そのような背景の中、大和ハウス工業では、
富裕層が家づくりで重視する「デザイン性」や「品質」、
「素材」、建設地における「敷地対応力」に着目し、
木造とRC造の混構造を採用することで地上階だけでなく
地階の提案も可能とした「ウッドレジデンス マレ」を開発しました。
同商品では、空間設計の自由度の高い木造と、
傾斜地・高低差のある土地でも建築しやすい
RC造を組み合わせることにより、
天井高最大3.5m(ロースタイルリビングと折り上げ天井との
組み合わせで最大4.1m)、最大開口9mを実現しました。
また、容積率に算入されない地下ガレージや地下室を提案することで、
都市部の限られた土地を有効活用するだけでなく、
シアタールームやフィットネスルーム、
音楽スタジオなどの趣味の空間やワインの貯蔵庫、
収納スペースなど様々な活用を提案できるということです。
デザイン面では、
同社で経験値の高いトップデザイナー7人を集結させたチーム
「ジザイ デザイン オフィス東京・大阪」を新しく発足しました。
各事業所に問い合わせのあった顧客に対し、
初期対応からトップデザイナーが付くことで、
顧客の要望に合わせて設計する体制を構築しています。
ターゲットは首都圏・関西圏の世帯年収2,000万円以上の富裕層で、
建物価格は坪当たり165万円から、年間販売目標は50棟。
今後は、「ウッドレジデンス マレ」と
「ジザイ デザイン オフィス東京・大阪」を
積極的に展開することで、同社の高級商品ブランドを確立し、
全国での販売拡大を目指すということです。
世界の銘木を厳選した高品質な木の住まい
住友林業は、同社の木材調達力、技術力、
デザイン力から生まれた高品質なオリジナル部材
「プライムウッド」を採用した「マイフォレスト ビーエフ」を
4月3日に発売しました。
同社では世界の多様な木と向き合い、
木が持っている力を最大限引き出すために、
樹種や製品ごとに加工や仕上げの手法を選定しています。
また選定された木々は、
知識と経験が豊富な職人達の手と最新技術によって
最適な品質を持った部材へと進化します。
このようにして生み出された高品質な部材を
「プライムウッド」として提案しています。
例えば床材は、オークやチーク、
マホガニー、ウォルナットをはじめとした世界の銘木に加えて、
国産材のナラ、ヤマザクラ、オニグルミといった
合計14樹種から好みに応じて選択できます。
また床材の仕上げでは、
本物の素材感を肌で感じることができるオイル仕上げや、
浮造り加工といった同社独自の風合いを持つ加工方法を
採用しているということです。
さらに、「マイフォレスト ビーエフ」の室内は、
床やリビングドア、壁、天井などの随所に木の風合いを活かし、
暖かく柔らかな雰囲気の空間を演出しています。
集中力とリラックス効果を引き出す木の力を活かすことで、
テレワークなどの在宅時間のストレスを緩和するなど
ニューノーマルな暮らし方にも適した住まいになっています。
同社が設定したモデルプランの販売価格は、
坪あたり83万円ということで、住友林業では、
年間4,000棟の受注を目指しているということです。
(情報提供:住宅産業研究所)