メッセージを伝える最高の手段営業・接客
今回は『ストーリーがもつ力』についてお伝えします。
「どうしてストーリーが必要なの?」
「別に無くてもいいんじゃないの?」
「ストーリーじゃないとダメ?」と感じる人もいるかもしれません。
どうしてストーリーが大切なのでしょうか?
それには、大きく分けて2つの理由があります。ひとつ目の理由は、
ストーリーは読みやすく(聞きやすく)、抵抗感がないということ
があげられます。セールスに対して、お客様は抵抗がありますよね?
いきなり自社の強みや建物の特徴を「売ろう」とすると、
「売られまい」と抵抗するのが人の心理です。
ですので、まずは「売られまい」という緊張をほぐしてあげる必要が
あります。そこで有効なのがストーリーです。
ストーリーには、抵抗を感じることなく読ませる(聞かせる)力が
あります。そのストーリーを通じて感情を共有し「売られまい」と
いう緊張をほぐすことで、セールスに対して抵抗なく受け入れやすい
状態をつくることができるのです。
そして、ストーリーが重要なもうひとつの理由は、
感情を動かすことができるという点です。一般的な人の行動心理として、
何かを感じたときや感情が動いたときにはじめて行動を起こすと
言われています。言い換えると、感情が動いたり、何かを感じて
もらえないと見学会に参加してもらえないということです。
このお客様の感情を動かすために有効なのが「ストーリー」と
いうわけです。経験や体験、言ったことや聞いたこと、感じたことなど、
ストーリーを通じてメッセージを伝えることで共感し、結果、
感情が動きます。
例えば・・・
現場監督(従業員)として10年間勤めたあと、
独立して工務店を設立し、現在に至る社長がいると仮定します。
でも、このままお客様に伝えたとしても、「へぇ~」で会話が
途切れてしまう・・・ということになりかねません。
楽しい会話になりません。
そこで、現場監督をしていたときに○○について疑問を持ち、
こうすればもっとお客様のためになると考え、
それを当時の上司に打ち明けたが掛け合ってもらえずくやしい
想いをしました。10年ほど働いていましたが、どうしても
「こうすれば良いのに」が忘れられずついに独立しようと
決意しました。
独立当初は○○について苦労し、○○のような挫折もしましたが
○○なことが起こって解決することができました。
今は○○な家づくりを提供していて、こんな価値観を持っていて、
こんな瞬間が一番嬉しくて、どんなに辛いこともこの瞬間のためなら
耐えられると感じています。
という具合にストーリーを付けて説明すると読みやすい
(聞きやすい)しお客様の緊張をほぐし、この人の価値観に共感して
感情を動かして行動させることができるのではないでしょうか?
あなたのメッセージを伝える最高の手段とも言えるストーリー。
この手段を使わない手はありません!