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工務店の経営者:2つのタイプ営業・接客

営業・接客
2020.6.2

工務店の経営者様の中には、大きく2つのタイプに分けられます。1つ目は、すべてのお客様・業者さんから好かれようとするタイプ。2つ目は、ある人には何とも思われなくても良いけど、特定のお客様・業者さんから好かれようとするタイプです。

お客様や業者さんから、わざと嫌われようとする人はいないので2つのタイプに分かれるはずです。人間関係で考えるともちろん皆から好かれる人の方が良いですよね。しかし、工務店経営においては、ある人には何とも思われていないけれど特定のお客様・業者さんから好かれる人の方が実は良いのです。その理由は、ヨーロッパのどこかの国で語り継がれる昔話にヒントがあります。

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ヨーロッパのある国で、老人と少年、そしてロバが街に向かっていました。少年がロバに乗り、老人がその横を歩いていると、通り過ぎる中に、「年寄りが歩いて子どもがロバに乗っているなんて恥ずかしい」と言う人たちがいました。2人は、たしかにそうかもしれないと考え、老人がロバに乗って少年が歩くことにしました。しばらく進むと、通りすがりの人が「ヒドイじゃないか!あの男は子どもを歩かせているぞ」というのを聞いたので、2人とも歩くことに決めました。しばらく進むと、通りすがりの人が「ちゃんとしたロバに乗れるのに歩くなんてバカじゃないのか?」と言ったので、2人は一緒にロバに乗りました。今度はすれ違った人が、「小さなロバに2人で乗るなんてロバが可哀想だ」と言いました。少年と老人はその通りだと言って、ロバを担ぐことにしました。橋に差し掛かったとき、2人はロバから手を離してしまい、ロバは川に落ちて溺れてしまいました。。。


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工務店の経営者:2つのタイプ

さて、この話の教訓とは何でしょうか?それは・・・“すべての人を喜ばせようとすれば、自分の首を絞めてしまう”ということです。「ウチに任せてくれれば、すべての要望を解決します!」と言ってしまうと、無理難題な要望しかぶつけてこないお客様ばかりが来てしまったり・・・「どこよりも安いです!」と言ってしまうと、商品やサービスの内容や品質ではなく「値段」しか見ない、気持ちよくお金を払ってくれないお客様をつかまえてしまったり・・・また、「いつでもご相談に乗ります!お気軽に!」と言ってしまうと、便利にこき使おうとするお客さまを捉まえてしまったり・・・そういったお客様ばかりを引き寄せてしまい、自分の首を自分で絞めてしまうのです。少しでも嫌がるような態度をとったり言葉を言ったりしてしまうとクレームになり、会社のイメージを損なってしまうかもしれません。

では、どうすれば良いのでしょうか?それは、『すべてのお客様に好かれようとしないこと』です。中小企業においては、ある特定の人に熱狂的に好かれていれば、他の人にはどう思われてもいいのです。その典型的な代表例がトランプ大統領です。あまり良いイメージを持つ人は多くないかもしれませんが、「トランプさんなら絶対にアメリカを変えてくれる!」と信じきっているアメリカ人がたくさんいますよね。もし、トランプ大統領が工務店社長だったら、簡単に受注がとれると思いませんか?冒頭にご紹介した、可哀想なロバの話を思い出してください。すべての人の意見を取り入れて、すべての人に気に入られようとしてしまうと結局、誰も気に入ってくれませんし、喜んでくれません。自分も不幸になってしまいます。全員が喜んでくれる事なんてないのです。あなたは、どんなお客様に好かれたいですか?

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