よく考えて、作り込まれた本商品・トレンド
ナックの松田です。先日、友人宅に、遊び行った時のことですが、子ども同士が、わいわいがちゃがちゃ、遊んでいる中、久しぶりに会った友人と、談笑していたら、無造作に置かれていたある本に、目が釘付けになり、その本について、根掘り葉掘り、近況報告などの会話を遮り、聞いてしまいました。
たった10分で、、、
正確には、その本の帯に、書かれていた文言に釘付けになりまして、そこには、、、「たった10分で、寝かしつけ」と、一言。それだけでは、なんの本か、判断できなかったのですが、どうしても気になり、友人に聞いてみると、「これ、読んであげると、子どもがびっくりするくらい、すぐに、寝ちゃうんだよ」この言葉に、私は、思いもよらず、衝撃を受けました。
その理由は、よくある話だと思いますが、普段から、子どもの寝るまでに、本人も眠りたいんでしょうけれども、1時間から2時間弱くらいの時間が必要で、添い寝しながら、スマホを見てると、子どもも一緒に見ようとして寝ず、子どもの体を、トントンしたり、さすったりしていると、次はおなか、次は背中と要求がエンドレスで寝ず、最近は、子どもが眠りにつくまで、横で無心で目をつぶり時が経つのを、待っています。。。この時間が無駄だとは思いませんが、有効活用できる方法はないものだろうか、日々、なんとかしたいなと思っていました。
私は、全然知らなかったのですが、その本は、どうやら、去年、一昨年くらいに話題になったみたいで、「おやすみロジャー」という題名で、スウェーデンの行動科学者が、自費出版した本で、世界規模で、売れている本なんだそうです。家に帰って、改めて、ネットで調べてみると、本当に良くできた本だなと、おこがましいですが、関心しました。
徹底的に考えられている。
この本で、子どもが、眠くなるメカニズムとしては、催眠効果を与えるような内容になっているようで、五円玉にひもをつけて、「あなたはだんだん眠くなる」の絵本版みたいな、イメージなのかなと思います。効果は試してないので分かりませんが、私が、すごいなと思ったのは、まず、売れるための要素がすべて、揃ってるのではと感じる部分。キャッチコピーは、「たった10分で、寝かしつけ」理論は、行動科学に裏付けされ、実績は、欧米で大人気で、Amazonでも、自費出版本の総合単キング1位獲得証拠は、買った人の口コミが多数で、「うそみたいに寝た」など、インパクトが強い良いコメントが多いと、ネットで少し検索すれば、このような情報が出てくるので、子どもがいる家庭には、かなり響きやすい状態に、なっていると思います。
ただ、この状態になるまでに、効果がきちんと出ることは、欠かせないとことだと思いますが、私は、ここにも、仕掛けが、あるのではないかと感じました。本自体には、「催眠」とは、一言も出てきませんが、効果が出るポイントは、科学的な根拠にもとづいた「催眠」のようで、「催眠」というのは、疑いがあったりすると、効果は出にくい、または、薄れるそうです。これを、踏まえて、この本の、最初のページには、「運転している人のそばでは、絶対に音読しないこと。」と、赤字の注意書きが書かれています。本当に、注意してという意味で、読んであげる人=大人に向けて、書かれていると思うのですが、私なんかは、疑心は少しあれど、そんなにすごいパワーがあるんだ(゚Д゚)と、驚いてしまっており、確かに、読み手が信じてなければ効果も、薄れるような気もしますから、この時点で、これも、読み手に対しての「催眠」の導入でも、あるんじゃないかなと、深読みしてしまいました。
その他にも、抑揚のつけかたなど、細かく指示があったりと、現時点では、効果の真意はともかく、本当によく考えて、作り込まれた本だと思います。ここまで、よくできた本で、効果をしっかり発揮するからこそ、自信を持って、大胆なキャッチコピーを、つけられますし、良い口コミも増え、好循環となっているのかもしれません。根底にあるのは、読む人のことを、徹底的に考え、分かりやすく明確に、解説する、誠実な仕事。これは、何となく、仕事にもつながることが、ありそうな気がしました。ちなみに、本自体は、ネットで注文済ですので、届き次第、試してみたいと思います(-_-)zzzそれでは、今週はここまで。来週をお楽しみに\(^o^)/