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2023年10月24日

若者の興味・関心から考える「これからの住宅会社に求められるもの」市場動向

mba

サステナブルなんてもう当たり前? 今の若者はSDGsネイティブ


「Z世代」というワードもすっかり広まり、
住宅会社はこれからメインの一次取得者層となる
新時代の若者への訴求方法を
真剣に考えなくてはいけない時代が迫ってきています。
今回は若者の興味・関心から、
彼/彼女らが住宅会社に求めるものを分析していきます。

まず、現代の若者たちの特徴としては
サステナビリティやSDGsへの興味・関心が高いことが挙げられます。
消費者庁の発表によると、
SDGsやエシカル消費に関することに
「興味がある」と回答した人の割合は10代後半で55.4%、20代で50.2%。


どちらの世代も全体の47.7%よりも高く、若者の意識の高さが分かります。
「興味がある」と回答した人に興味を持ったきっかけを聞いたところ、
「学校での教育」と回答した人の割合は、
全体としての割合が11.3%なのに対して、
10代後半で78.9%、20代で26.7%でした。


近年、様々な教育現場において
SDGsが積極的に取り上げられる機会が増えており、
そのことが反映されていると考えられます。


若者たち、特に今の10代は
学びの場にSDGsに関することが組みこまれている
「SDGsネイティブ」だと言えるでしょう。
実際、若者は古着の活用や衣服のリサイクル、
フードロスに対して積極的に取り組んでいるというデータもあります。
もちろん、彼/彼女らが住宅を購入する際も
このことは影響してくるでしょう。


木造建築はCO2排出量が少なく炭素固定量が多いこと、
高性能住宅は光熱費を抑えられてエコなこと、
太陽光発電などのクリーンエネルギーを活用していること、
地域材を積極的に活用していること等々、
住宅をSDGsという観点から訴求する方法は様々なものが考えられますが、
自社の特長に合った方法を確立しておく必要があります。


特に今の若者はITリテラシーが高く、インターネット等を駆使して、
事前情報をしっかりと得てから会社選びを行う傾向があります。
デザインやコスト面だけでなく、環境保全に関する発信も行うなど、
多角的に選ばれる会社づくりを心掛けると良いかもしれません。


いかに「推しの会社」となるか? 企業の姿勢も見られている


若者の消費動向の特徴として、
「モノ消費よりコト消費」ということは以前から言われてきましたが、
最近トレンドとして上がってきているのが「ヒト消費」です。
ヒト消費とは、ヒト自体をエンタメとして捉え、
消費していく活動のことです。


昨今よく耳にする「推し活」が、一番イメージが湧きやすいでしょうか。
推しの売上に貢献するために、中古ではなく新品で、
しかも同じものをいくつも買うという推し活は、そこかしこで見られます。
ECサイトやフリマアプリが発達した今、
欲しいモノを手に入れる手段は多様化しています。


そこで、「何を買うか」、「どこで買うか」に加え
「誰のために(誰から)買うか」ということも、
若者にとっては1つの軸となってきています。


極端な例ですが、家自体の価格が抑えられていても、
その会社で働いているスタッフへの給料が
未払いである会社では購入したくないということは当然のことでしょう。
このようなことに現代の若者はより敏感だと言えます。


10代の若者を中心に人気を集めている
中国のローコストファッションブランド
「SHEIN」の労働環境が問題となった際、
一部で不買活動が発生したことなどが分かりやすいかもしれません。


何かを購入する際、
「折角ならより世の中ために頑張っている会社で買いたい」
という気持ちが若者の中では強いようです。
そのため、住宅会社でも社会的な活動が重要になってきており、
いかに「推しの会社」となれるかが訴求力向上のための鍵と考えられます。


積水ハウスでは男性育休取得率100%を達成しました。
また、大東建託では国内における同性婚の法制化を推進する
「Business for Marriage Equality」と、
性的指向や性自認による差別的取り扱いを禁止し
「LGBT平等法」制定を目指す
「EqualityActJapan」への賛同を表明するなど、
商品やサービスとは直接関係のない取組みで
イメージアップに繋げています。


こういった社会的な活動というと、つい大企業をイメージしがちですが、
地域密着型の企業こそ親和性が高い部分もあります。
東北を中心に注文住宅ブランド「北洲ハウジング」を展開する北洲は、
23年8月から福島県エリアの戸建て住宅を対象に、
建物の主要部分に福島県産スギの使用を開始すると発表。
地域材の使用は雇用等を産み出し、地域の活性化を促します。


社会的な活動を発信していく上で気を付けたいのが
「SDGsウォッシュ」とならないようにすることです。
SDGsウォッシュとは、
実態が伴わないのにSDGsに取り組んでいるように見せかけることを指します。


「見せかけ」のSDGsはリサーチ力に長けた
現代の若者にとっては透けて見え、
かえってイメージダウンに繋がる可能性があります。
本当の意味で社会のためになるような活動を心掛け、
それを誇張し過ぎずに発信していくということも大切でしょう。


(情報提供:住宅産業研究)

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