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2023年11月07日

「2023年度グッドデザイン賞発表」住宅会社も受賞多数業界ニュース

mba

いまの時代における「グッドデザイン」とは何か


60年以上の歴史のある「グッドデザイン賞」(以下、GD賞)。
GD賞を運営する公益財団法人日本デザイン振興会が
2020年に実施した調査によると、
エンドユーザーの認知率は今や83.6%に達するとのことです。

受賞会社にとってはGD賞を受賞すると、
自社で開発した製品に
デザインの専門家のお墨付きを受けられるというメリットがあります。
住宅会社の中にも販促などでGD賞を利用するところがあり、
ブランディングツールの一つとして機能しています。


GD賞の審査基準は、時代と共に変化してきました。
創設当初の1960年代は、「美的感覚」「独創性」が主な審査基準でした。
これは当時社会問題化していたデザイン盗用問題が背景にあり、
国内デザイナーに独創性を求めていました。


今でもデザインというと、
これらのワードをイメージする方が多いかもしれません。
それから60年余りが経った、2023年。
公式ホームページでは4つの「視点」として、
「人間的視点」
「産業的視点」
「社会的視点」
「時間的視点」
を紹介しています。


あらゆるユーザーにとって使いやすいか(人間的視点)、
新技術などで課題を解決しているか(産業的視点)、
新たな文化の創出に貢献しているか(社会的視点)、
持続可能性の高い提案が行われているか(時間的視点)などを基準に、
かたちのある・なしにかかわらず、
「人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごと」
をデザインととらえ、その質を評価しています。


2023年度の応募総数は5,447件。
応募内容はプロダクトデザインや建築だけでなく、
医療機器、モビリティ、情報産業、社会的な取組み、などとても多様です。
そのため、審査員についても
デザインや建築、ジャーナリスト、研究者、キュレーターといった
それぞれの業界の第一線で活躍する専門家が参加しています。


2023年度の審査員は総勢90名超に上りました。
審査フローとしてはまず1次審査が書類審査、
2次審査がプレゼンテーションによる選考です。
今年度は1,548件が受賞となりました。


住宅会社が手掛けた「建物」、「街」がグッドデザイン賞受賞


2023年度GD賞では、
大手ハウスメーカー含め多くの住宅会社の作品が選出されました。
その中でも特に注目したい特徴的なプロジェクトは、
ポラスガーデンヒルズ株式会社が開発した分譲地
「NOEN ~エンが暮らしを豊かにする~」です。


分譲地の所在地は千葉県柏市。
元々ブルーベリー畑だった土地に、全8邸の分譲住宅を建設しました。
建蔽率30%、容積率50%という敷地条件もあり、
1住戸あたりの敷地面積は200平米以上としています。
販売は順調で、2022年9月に発売してから間もなく半数が契約。
その後、完工までの6ヶ月間で残りの住戸も契約となったとのことです。


分譲地の特徴の一つは徹底した「歩車分離」です。
8棟それぞれ2台分の駐車場全てを道路側に並べられるよう
敷地形状を調整し、分譲地内に車が入ってこない仕様としています。


建物配置としては、
それぞれの区画の敷地面積が200平米以上という広さを活かし、
隣地境界線から1m以上の余白を確保しました。
この余白部分には200本以上の樹々が植えられており、
来訪者に野山を感じさせるような
ランドスケープデザインを形成しています。
樹々の枝が寄り合ってアーチができ、
この自然のトンネルには路地が縫うように設けられています。


場所ごとに、
ブルーベリーの木がある散策の路「園路」、
タイル敷の床に木陰が映る「広縁」、
集まって語らえる「くつろぎの縁」
と名称が付けられており、分譲地内を回遊することができます。
お子さんにとっては絶好の遊び場となるような空間と言えます。


植栽が多い分、メンテナンスも重要です。
販売会社のポラスガーデンヒルズは
居住者向けにワークショップを開催して、
居住者とともに豊かな緑を守っていく予定です。


更に、それぞれの住戸に関しても、
家の中にいても安らぎを感じられるよう間取りが工夫されています。
木々の重なりや高低差を活用し、
窓の配置や大きさも視線の抜けを考慮しつつ設計することで、
人や自然の気配を感じながらも寛げる空間としています。


(情報提供:住宅産業研究)

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